大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

火災の影響に対する学校プールの対応

2018年06月27日

火災当日に、浜寺公園近くに降ってきた物です。

21日(木)の三井化学工場の火災の影響で、堺市では学校プールの水の入れ替えをした、との情報があったため(ブログにて既報)、堺市の対応の詳細を知りたいと思っていたところ、堺市議の長谷川俊英さんが確認をして下さいました。

それによると、堺市では火災当日の午後5時に「プールに浮遊物がある。高石市の工場で火災が発生したらしい」との報告が学校から市教委に寄せられたそうです。その後5時50分には市内の幼小中高に電話でプールの目視による確認を指示し、午後8時50分にはメールで今後のプールの使用についての指示を行い、すす等が浮いていた場合は写真に撮った上で水を入れ替えることを指示。翌22日(金)には、プールの水を検査に出し、25日(月)には「異常なし」の回答を得たそうです。

堺市でプールに浮遊物が確認出来た学校などは22校。内、17校で水を入れ替え、5校ではオーバーフローにより対応したとのことでした。

翻って高石市は、火災翌日の朝にプールに水を入れている2校(高陽小・東羽衣小)と中央プール(加茂小学校が利用)を目視で確認した結果、浮遊物はなかったとしてプールの授業を行いました。引き続き25日(月)の午前中もプール授業を続行。しかし、保護者からの問合せやプールの水の入れ替えの要請などが複数寄せられたため(私も水の入れ替えを要請しました)、安全性を確認することを目的にプールの水を採取し検査に出し、結果を待って再開することを決定。その旨を保護者にプリントなどで周知しました。

が、結果が出るまでに10日程度かかる事が判明。その間、プールの授業をストップすることは出来ない、との判断で水の入れ替えを決定。26日(火)一日掛けてプールの水を抜き、清掃し、水を入れ、27日(水)から水泳の授業を行うそうです。

対応が遅すぎると思います。火災の翌日に「写真のような物が火災当日に降ってきた」と私に連絡が入りました。この物体が採取されたのは堺市西区(浜寺公園すぐ近く)ですが、高石市羽衣2丁目でも灰のような細かい物が降ってきた、とのお話しも直接お聞きしました。プールを目視でチェックしても見えないものが降り注いでいた可能性も否定は出来ません。そうであるなら、高石市でも火災翌日にプールの水を入れ替えるべきでした。子どもの身の安全より優先すべき事があるのでしょうか。教育委員会に疑問を呈しても「当日は風向きが高石市内の方向ではなく北東方向だった。プールを目視で確認しても浮遊物も見当たらなかった。プール授業を中止する理由はなかった。」との返答でした。

「子育てナンバーワン」という市として、今回の対応には大きな疑問と不信感が募ります。結果としてプールの水は入れ替えられ、安心してプールに入ることが出来るのは良かったと思います。ならばなぜ、火災翌日からその対応をしなかったのか。火災翌日の22日と週明けの25日午前中にプールに入ってしまった子どもの健康への影響はどう考えたら良いのか。堺市との対応の格差を目の当たりにして、地団駄を踏むような悔しさを禁じ得ません。現在検査に出しているというプールの水の検査結果は、必ず公表して頂きたいです。

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