大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

高石市の水道事業認可を廃止して府企業団へ?

2022年09月24日

【旧統一教会関連団体のサイトを示しています】

一般質問のテーマは3つ。

1,水道の事業統合は市民の不利益になるのでは、という件

2,旧統一教会関連団体が2年連続で市長を表敬訪問し、当該団体のサイトに写真が掲載されていた件

3,市役所別館3階が、避難所に指定されていないのに何度も一時避難所として利用されている件

特に1番目の水道事業統合は大問題だと思います。高石市の水道事業は市民が支払う水道料金で運営されています。毎年2億円ほどの黒字で、累積で20億円を超える剰余金もあります。今は予算や決算、大規模な工事などについては議会の審議が必要です。そこで市民の代表として水道事業のチェックが出来ます。

しかし事業統合されると、高石市の水道事業認可は廃止されます。すべてが高石市の手を離れ、大阪府広域水道企業団に委ねることになります。予算も決算も工事も高石市に決定権はなくなり、議会でも審議できず、大きな災害が起きて水道事業に支障が生じても、その原因や対処方法について高石市議会として確認したり要望したりすることも不可能になります。つまり高石市民のガバナンスが効かない状況となるのです。

企業団議会もあるのですが、高石市には議席が回ってこない年があります(今年度も議席はありません)。議席が全市町村に割り当てられない現状に、堺市を除く41市町村が異議を唱えていますが、全会一致でないと改正できないため議論は進んでいません。

そもそも水道の事業統合の話が始まったのは2008年に当時の橋下知事と平松大阪市長が府と市の水道事業の一本化の方向性を打ち出し、府内で事業統合を進めよう、としたことです(こちら)。それが最終的に合意に至らず、大阪市を除いた府内42市町村だけで2011年に広域水道企業団を発足したのです。

企業団の企業長は一貫して堺市長が務めています。が、その堺市は事業統合していません。

2017年に最初の事業統合(四条畷市、太子町、千早赤阪村)が実施されて以降、2019年には泉南市・阪南市・豊能町・忠岡町・田尻町・岬町(能勢町は諸手続き中)が、2020年には藤井寺市・大阪狭山市・熊取町・河南町が事業統合しています。しかし大阪市・堺市という2大都市が参加していない事業統合に、急いで高石市が参加する必要はないし急ぐメリットもないと思います。

以前のブログ(こちら)にも書いた通り、メリットとされる金額にも疑問を感じています。みなさんはどう思われますか。

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