大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

傍聴のご報告~その1~

2015年12月26日

なぜか隣の和泉市のデータが掲載されていない

なぜか隣の和泉市のデータが掲載されていない

第1回行政計画審議会は、先週月曜日14日に行われました。高石市総合戦略をつくる為の審議会です。これは国が人口減少問題を克服(!)するためにすべての市町村に策定を推奨しているもので、「人口ビジョン」の策定も同時に必要とされています。

高石市も人口減少が顕著です。近隣の市との間の人の出入りが分かる表が審議会資料に入っていました。この資料を見ると泉大津市からは転入が多く+29人。逆に堺市へは転出多く-73人。岬町まで入っているのになぜかお隣の和泉市は掲載されていません。職員に聞くと-39人とのこと。忠岡町は-7人だそうです。

この日の会議は13時45分開始。出席者は委員4名と専門員8人。専門員全てがご自身の専門分野について発言されるため、それだけでも相当の時間です。それについての質疑もあるので、時間がいくらあっても足りません。本来は1回につき2分野か3分野に絞って掘り下げるべきです。総合戦略の策定は来年3月まで、と決められているのに今に至るまで放置しているからこんなにタイトな設定になるのです。(ちなみに泉大津市は市民公募の委員も入れて10月には策定し終わっています。)

さて、この日の内容で興味深かったのは、現在高師浜駅前で社会実験が行われているバスターミナル。利用企業の代表者の方が「本来は高師浜線活性化のため、羽衣バスターミナルを売却するという前提だったはず。現在のように羽衣駅前も使っていて、高師浜駅前のバスを利用しろ、というのは利用者側に立っていない。従業員の一人は今まで電車通勤だったのに高師浜に移ってから自動車通勤を申請してきた。1時間余計に通勤時間が掛ると言われたので認めた。全くの逆効果となっている」と発言。委員長からも「不便なものを使えというのは良くない。利用者が少なく空気だけを運んでいるならそれだけで環境に悪い」とのご指摘。実際、往き130人・復り130人の利用を見込んでいると言って始めたのに現状は平均で往き21人、復り16人という数字も先の議会での私の一般質問で確認済みです。

1600万円以上の税金をつぎこんで、これではアカンでしょう・・・。

他にも、ブランド戦略で「羽衣天女」を提唱した橋爪紳也大阪府立大学教授から「ブランド戦略で意識したのは“かつての高石”」「羽衣天女というのは女性の住みやすさ・活躍を象徴した」との発言があったり、日野会長が花火などのイベントについて「税金でのイベントは短期的に見るとお金がかかって後が大変」と仰ったり、「!」な発言が色々ありました。

当日はパワーポイントが多用されたのですが手元の資料としては傍聴者はもちろん委員にすら配布されず、内容が盛りだくさんなのに資料は不十分という状況でした。

昨日行われた第2回目については改めてご報告します。

 

 

 

 

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