大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

教育委員会10月定例会傍聴

2013年10月09日

今日は教育委員会の定例会の傍聴に行きました。9時半から、ということだったのですが前回同様“事前打ち合わせ”が長く、「始まります」と連絡を頂いたのは11時15分を回っていました。 おもな議題は今年の4月24日に実施された「全国学力・学習状況調査」の結果について。 今回は高石市の小学6年生の国語・算数が全国平均および大阪の平均を下回っていたことが報告されました。この報告は近々市のウェブサイトにアップされるそうです。昨年度までの結果もアップされていますので比較することも可能です。 しかし、成績に一喜一憂し対策に走るのではなく、長い目で見て高石の子ども達をどんな風に育てるのか、ということに重きを置いて欲しい、と傍聴していて強く感じました。 私が問題だと思ったのは、中学校の調査において「いじめはどんなことがあってもいけないことだと思うか」という設問に対し、高石市の中学校3年生の回答は「どちらかと言えばそうは思わない」「全くそうは思わない」の数値が11,2%と、全国平均の6,4%を大きく上回り、生徒の1割以上にのぼったことです。 いじめはどんなことがあっても許さない、という心を育てて頂くことが、国語や算数・数学で良い成績を残すことより重要だと思います。教員や保護者という周りの大人がいじめや暴力(体罰)に対してどのような態度をとるか、ということが子ども達の感性に大きな影響を及ぼすことは間違いないことです。私も20年間教育現場に居ましたが、生徒たちは教員の言葉や態度が本物かどうか、ということを実に冷静に見極めていることを感じていました。「いじめはアカン」「暴力はアカン」「人権を尊重して」と口で言うことはたやすいことです。しかし、本心からの言葉かどうか。毎日の態度がそのことを物語っているかどうか。子どもは見ています。 高石市の中学生が「いじめは絶対にいけないこと」と思えるような教育現場であってほしい、と切に願います。今日の委員会では佐野教育委員長から「この結果は大人にも責任がある」という発言があったことに少し安心しました。委員長が問題点を指摘してくださったことで、現場にも事の重要性が伝わることでしょう。すぐに目覚ましい変化は望めないとは思いますが、地道な努力をお願いしたいです。 次回の定例会は11月13日水曜日の午前9時半から、ということでした。傍聴に行かれる方は、日が近付いたら教育委員会に確認をなさって下さい。稀に変更になることもあるようですので。
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