大阪府高石市 市議会議員 山敷めぐみ

山敷めぐみ(高石市議会議員)

継続審議

2011年08月30日

本日、臨時議会が始まりました。議案は2つ。   議案第1号  高石市立幼稚園条例の一部を改正する条例制定について 議案第2号  平成23年度高石市一般会計補正予算   です。   本日は、高石幼稚園を廃止するために「高石市幼稚園条例」の中から「高石幼稚園」を削除する、という議案第1号に関して、総務文教委員会と福祉土木委員会の合同審査(全員で協議すること)が行われました。   午後からの審議で時間切れとなり、継続審議となっています。明日の10時より審議が再開されますので、時間の許す方は是非傍聴にいらしてください。高石市では委員会は同室での傍聴が認められていませんので、1階のロビーでの音声傍聴しかできません。(他市でこの話をすると驚かれるくらい、ひどい状態です。改革が絶対に必要です。)   私は、子どもの育ちをどうするか、という一番大切な議論を抜きに幼稚園の廃止を決めてはいけない、と考えています。しかも保護者や周辺住民の方々への説明も一切していない段階で条例を変えることには賛成できません。保護者から何年もにわたり要望のある3年保育や預かり保育を実施しなかったのは高石市の責任です。それを「園児が少ないので適正な規模が維持できないから廃園」というのは市の無責任さの代償を子どもに払わすものです。   高石幼稚園は大正15年5月1日に、高石市(当時は高石町)に初めて設置された幼稚園です。多くの市民の方々が卒園された、市民の財産です。それを、たった1か月弱の期間に5回の幼稚園の再編等検討委員会を開催しただけで「廃園」とするなんて、あまりにも乱暴すぎます。説明の中でも「高石市は子どもたちをどのように育てたいと思っているのか」ということは一切語られませんでした。繰り返し言われるのは「適正規模・適正配置」というお役所言葉でした。これは効率重視の話であって、子育ての話ではありません。子育ては「効率的な事」とは反対の営みです。今は無駄と思えることでも、その無駄が10年後、20年後に生きてくるのが子育てであり教育です。   子育て及び教育については長期的なビジョンが欠かせません。しかし、高石市にはそれがない。場当たり的に目の前のことだけを考えて施策が決定され、実行されていきます。子どものことなど置き去りです。   今回なぜこんなに急いでいるのか、という私の質問に「9月の広報に掲載するために急いでいる」という答弁がありました。   優先順位を完全に間違えている、と思うのは私だけでしょうか。            
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